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  • 執筆者の写真Kattajuku

2020年センター試験講評

令和最初にして、歴史上最後の大学入試センター試験が終了しました。

受験生の皆さん、お疲れ様でした。これから一ヶ月間、大学別試験に向け、また一歩ずつ進んでいきましょう。

特に難関大や難関学部を目指す人にとっては入試はこれからが本番です。一喜一憂している暇はありません。まずはセンターボケを解消し、大学別試験対策に取り組み始めましょう


以下雑感です。


<英語>

全体的に読みやすい。これまで徹底して対策をしてきた受験生の方は特に詰まることなく進められただろう。若干の形式変更こそあったが、得点に大きく響くとはあまり思えない。

あえて言えば、文法問題 (第2問) の特にBを少し難しく感じた人はいたかもしれない。

平均点は昨年程度を予想する。


<現代文>

評論は「文章が短い」というのが第一印象。内容も (キーワードの説明を "読解する" ことさえできれば) さほど読みづらくはない。聞きなれない概念を扱うので、感覚で解いてきた生徒さんには苦しい内容だったかもしれないが、本文を客観的に捉え、内容に一致する選択肢を選ぶ訓練ができていればむしろ解答しやすいと思われる。"評論の試験" として十分に機能するだろう。

小説は昭和期の内容で、そこに読みづらさを感じた人は少なからずいたと思う。その一方で全体の文章量も長くない上、設問も例年に比べ短くなっているので、難易としては昨年並みかやや易化に思う。


<数学IA IIB>

新傾向の問題が多く見られた。解いてみるとさほど複雑ではなく「なんだ、そんなことか」と思えるものが多いのだが、形式が変わるとどうしても面食らってしまう。数学が得意な人にとっては昨年並みだろうが、多くの受験生にとっては難しく感じられただろう。以下科目ごとに少し詳しく述べる。


IAは選択問題間の取り組みやすさに差が見られた。難しい、という訳ではないのだが、整数や図形は解きにくく感じた受験生も多かったはず。確率は一箇所だけ問題文をよく読まなければミスにつながる箇所があったが、あとは非常に解きやすい。普段からどれを選んでも良いように訓練しておくのが吉である。


IIBは第1問と第2問は計算が少し煩わしい部分があるが、問題としては標準的であった。ところが第3問や第4問は (わざとなのか)「一見難しく思える」ような出題で、(解いてみると標準的なのだが…) 平均点に響きそうだ。全体と通すと やや難化 というところだと思う。


<物理>

直観で解くと間違えやすい問題が多く、指定されていなくとも式を描いて求めることが重要だった。内容は決して難しくない。むしろ基本的なものが多い。個人的には第6問に 「ニホニウム」を絡めた問題が出題されたのが印象的。見たことがない内容で、こちらを避けて第5問を選んだ受験生が多かったのではないかと思うが、実は内容は第6問の方がずっと簡単である。

原理を理解し、それに基づいて解く、という最も基礎的な考え方が身についている人にとってはいつも通りの問題だっただろう。



※化学については随時追記します。そのほかの科目は扱わない予定です。

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